ホームページ集客方法|初めてでもできる対策とコツ
2024.10.01
「ホームページを制作したものの、全く反応がない…」
「広告経由で問い合わせはあるが、広告をやめるとパタッと止まってしまう」
今やインターネットでなんでも調べる時代になり、ビジネスにとってホームページを通じた集客は欠かせない存在となりました。そんな流れの中で、「とりあえずホームページを作ったけれども、成果につながらない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ホームページを活用して成果を得るための基本的な方法を解説します。ホームページ集客で抱える課題解決の一助になれば幸いです。
目次
なぜ今、ホームページ集客が重要なのか
ホームページ集客の重要性が高まっている理由
インターネットの普及により、消費者の購買行動は大きく変化しています。特に、検索エンジンだけではなく、SNSでの情報収集が主流になっていることを意識する必要があります。
最新の購買行動モデルである「RsEsPsモデル(レップスモデル)」をご存知でしょうか。2019年に一般社団法人日本プロモーショナル・マーケティング協会によって提唱された購買行動モデルで、スマートフォンやSNSの普及による購買行動の変化を反映しています。
大文字表記のR・E・Pが大枠の行動プロセスを表しています。
- Recognition(認識フェーズ)
- Experience(体験フェーズ)
- Purchase(購買フェーズ)
一方、小文字表記のsは、インターネットやSNSでの動きを表しています。
- Search・Spread・Share(検索・共有・拡散)
RsEsPsモデルは、大文字で示した3つのフェーズのそれぞれで、「検索・共有・拡散」が発生する可能性があることを示しています。
具体例として、以下のような購買行動が考えられます。
- Recognition(認識フェーズ):SNSで新商品の広告を見る、友人の投稿で興味を持つ
- Experience(体験フェーズ):商品レビューを検索する、店舗で試用する、使用感を動画で確認する
- Purchase(購買フェーズ):オンラインショップで購入する、購入後の感想をSNSでシェアする
最新の購買行動モデルを念頭に、各段階で適切なアプローチを行うことが、効果的なホームページ集客、並びにビジネスの成果に繋がります。
ホームページ集客のために押さえておきたい基本のキ
ホームページへ集客するために、最低限押さえておきたい基本の対策を表にまとめました。
集客方法 | 具体例 | 目的 | 費用 | 効果が出るまで |
SEO対策 | 自社サイトにおけるSEO対策 | コンバージョン獲得 | 無料(※) | 中長期型 |
オウンドメディア運用 | 認知拡大/コンバージョン獲得 | 無料(※) | 中長期型 | |
WEB広告の運用 | リスティング広告 | コンバージョン獲得 | 有料 | 短期型 |
ディスプレイ広告 | 認知拡大 | 有料 | 短期型 | |
SNS広告 | 認知拡大 | 有料 | 短期型 | |
SNSの活用 | アカウント運用 | 認知拡大 | 無料(※) | 短期型/中長期型 |
具体的な集客方法について、一つずつ詳しく説明します。
ホームページの流入を増やす!SEO対策
SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで自社のホームページが上位表示されるように対策をすることです。検索結果の上位に表示されることで、ユーザーの目に留まりやすくなり、ホームページへのアクセスを増やせます。
ホームページ集客でSEO対策をおこなうメリットとデメリット
SEO対策は、広告と異なり、費用をかけずにホームページの露出を増やせること、検索をしているアクティブなユーザーにアプローチできることがメリットとして挙げられます。
一方で、SEO対策には専門の知識が求められること、すぐに効果が出るとは限らないことがデメリットです。Googleは検索結果をユーザーファーストにするために定期的にアップデートをおこなっており、最新情報のチェックも必要不可欠です。また、SEO対策は成果が出るまでに最低2〜3ヶ月はかかるため、即効性がなく、必ずしも上位表示されるわけではないことを心に留めておきましょう。
SEOのノウハウがない場合は、SEO専門会社に有料でコンサルティングを依頼し、中長期的に対策をしていくことになります。少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、検索エンジンに上位表示されれば、広告なしでもかなりの流入を見込めるため、即効性のある施策と掛け合わせて対策することをおすすめします。
SEO対策のスタートライン!キーワードの選定
SEO対策を始めるには、キーワードを適切に選定することが重要です。キーワードとは、ユーザーが検索エンジンで検索する際に使用する語句やフレーズのことを指します。
検索上位化を狙うキーワードを選ぶ手順は、以下のとおりです。
- キーワードの洗い出し
自社サービス・商品に関心のあるユーザーが検索しそうなキーワードを考えます。その際、競合サイトが使用しているキーワードや検索サジェスト(検索窓に語句を入れたときに出てくるキーワード候補)を参考にするとユーザーとの認識のズレが防げます。また、ラッコキーワードなどのツールを使用したキーワードの洗い出しもおすすめです。 - キーワードの検索ボリュームを調べる
キーワードの洗い出しが終わったら、各キーワードがどのくらい検索されているのかを調べましょう。無料で使用できるツールとしては、Googleキーワードプランナーやruri-co(るりこ)、aramakijake.jpなどがあります。 - キーワードに優先順位をつける
検索ボリュームと自社サービス・商品の購入につながる語句であるか、のバランスを見てキーワードを選定していきます。上位化を狙っていきたいキーワードに優先順位をつけておくと、今後の対策がしやすくなります。
キーワードの選定ができたら、サイトのタイトルや見出しタグにキーワードを組み込んでいきます。そのほかにも、SEO対策として、コンテンツの最適化やサイトスピードの改善、モバイルフレンドリーの対応、外部リンク獲得などの取り組みがあります。SEO対策の詳細は、別途記事にまとめてご紹介します。
認知拡大も狙うなら、オウンドメディアを運営すべし
オウンドメディアとは、「自社が所有するメディア」を意味します。ここでは、情報発信を目的とした自社運営のブログのことをオウンドメディアとして説明していきます。
前述したSEO対策と同様、オウンドメディアの運営も、検索上位化によるサイトへの流入増加を目指しています。しかし、オウンドメディアの場合は、直接的に商品購入を促すのではなく、ユーザーが抱える悩みを解決するための記事をアップしていく、潜在顧客向けの対策がメインになります。
オウンドメディア運営でネックになりがちなのは、定期的に記事をアップするリソースやSEOを意識したライティングスキルが求められることです。しかし、潜在顧客から顕在顧客への態度変容を促せたり、サービスへの認知度がアップすることで巡り巡って顧客になってもらえたり、と長期的にみてコンバージョンにつながる種まきができるため、ぜひ検討してほしいホームページ集客施策の一つです。
WEB広告を活用したホームページ集客方法
Googleなどの検索エンジンやSNSでWEB広告を配信して、ホームページに集客する方法です。
ホームページ集客で広告運用をおこなうメリットとデメリット
広告を運用するメリットは、すぐにホームページへのアクセスを獲得できることです。SEO対策は中長期的に取り組む必要がある施策ですが、リスティング広告は配信開始後、検索エンジンの上部に表示させることができます。また、セグメント配信ができる広告では、興味・関心の高いユーザーの画面に広告を配信できるため、コンバージョンに近いユーザーにアプローチできることが特徴です。
一方、広告を配信するために費用がかかること、広告運用のためのリソースが必要になることがデメリットです。費用対効果が高ければ問題ありませんが、流入獲得のために広告に依存してしまう状態は避けたいところです。また、SEO対策と同様、広告運用には専門知識が求められるため、自社で運用が難しい場合には広告代理店への委託を検討しましょう。
ホームページ集客におすすめ!主なWEB広告の特徴
ホームページへ集客するためにおすすめのWEB広告の特徴をお伝えします。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果に表示される広告です。概要は下記のとおりです。
配信面 | 検索エンジンの結果一覧 |
ターゲティング | キーワード(年齢・地域・時間・性別などの設定も可能) |
クリエイティブ | テキスト中心 |
課金タイミング | クリック課金 |
リスティング広告は、自社商品やサービスの購入につながるキーワードを狙って配信ができるため、顕在層にアプローチできることが特徴です。
なお、リスティング広告は、オークション形式で広告が表示されるか決まるため、競合性の高いキーワードの場合はクリック単価が高騰します。1クリック1,000円を超えるキーワードもあるため、費用対効果をみて配信を調整する必要があります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、広告枠をもつサイトページに表示される広告です。概要は下記のとおりです。
配信面 | 広告枠のあるWEBサイト・アプリ |
ターゲティング | 特定カテゴリーに関心のあるユーザー
特定カテゴリーに属するサイト・アプリ |
クリエイティブ | テキスト、画像、動画 |
課金タイミング | CPM(1000回表示)課金、クリック課金 |
ディスプレイ広告は、画像メインの広告のため、ユーザーに視覚的にアプローチすることができます。また、リスティング広告よりもクリック単価が低くなる傾向があります。
特定のカテゴリーをターゲティングできることはメリットですが、そのカテゴリーに関心があるからといって、必ずしも自社サービス・商品の購入意向が高いユーザーとは限りません。クリック単価は低いものの、コンバージョンに繋がりづらい傾向があるため、認知拡大やリマーケティングを目的に配信される場合が多いです。
SNS広告
InstagramやFacebook、X、LINEなどのSNSに広告を配信する方法です。概要は以下のとおりです。
配信面 | SNSのタイムラインやフィード投稿、ストーリーズなど |
ターゲティング | ユーザーが登録している情報やSNS内での行動をもとにターゲティング可能 |
クリエイティブ | テキスト、画像、動画 |
課金タイミング | CPM(1000回表示)課金、クリック課金、動画再生課金など |
※媒体により、ターゲティングや課金の選択肢は異なります。
SNS広告は、ユーザーが媒体に登録している情報やSNS内での閲覧履歴などをもとにターゲティングすることができます。特にFacebookの場合、実名登録をして利用するため、ターゲティングの精度が高くなります。
一方、タイムラインやフィード投稿の中に広告が表示されるため、目に留まりにくく、ユーザーが受動的であるというマイナス面も。ディスプレイ広告と同じく、潜在層に向けたアプローチのため、認知拡大を目的に運用するのがおすすめです。
また、広告は画像や動画がメインのため、ユーザーの関心を引き、行動につながるようなクリエイティブを見つけるために試行錯誤が求められるのも、SNS広告の特徴です。
SNSを活用したホームページ集客方法
InstagramやXなどのソーシャルメディアで自社アカウントを運用することで、ホームページへの流入を増やす方法です。
ホームページ集客でSNSを活用するメリットとデメリット
SNSを活用したホームページ集客のメリットは、無料で始められること、拡散される可能性があることです。SNSは地道にフォロワーを増やしていくことが大切な一方、投稿がバズれば、短期間で多くのユーザーをホームページに誘導できる可能性があります。また、ユーザーと直接コミュニケーションを取って、関係性を深められることもSNSならではの魅力です。
SNSのデメリットといえば、やはり炎上のリスクがあることでしょう。何気なく投稿した内容が意図せずユーザーの反感を買ってしまい、ものすごい勢いで拡散される危険があります。また、発信するコンテンツにはセンスやユーモアが求められるため、運用にはかなりの労力がかかります。
最適なSNS選びと運用のコツ
どのSNSを運用すべきか、どのように運用すれば失敗しないのか、SNS選びと運用のコツを解説します。
SNS運用媒体の選び方
SNSごとに利用者層やコンテンツ形式、人気のトピックが異なる傾向があります。商材やターゲット層に合わせたSNS選びが重要です。
SNSを選ぶ際に気をつけたいポイントは下記のとおりです。
-
- 利用者層
若年層や中高年層、主婦層、ビジネスマン層など、ターゲットの属性に合わせて選定しましょう。一概には言えませんが、それぞれに当てはめるとするなら、若年層はTikTok、中高年層であればFacebook・YouTube、主婦層はInstagram、ビジネスマン層はFacebook・LinkedInといった具合です。 - コンテンツ形式
テキストメインか画像・動画メインか、というコンテンツタイプも考慮しましょう。Xは140文字以下のテキスト投稿がメインのため、投稿しやすいSNSです。一方、InstagramやTikTokは画像・動画のビジュアル訴求となり、コンテンツの準備に時間を要しますが、世界観を表現しやすくなります。 - 相性のいいトピック
オウンドメディアを運営していて、記事への流入を促したい場合には、記事の簡単な概要と記事URLを貼って投稿できるXがおすすめです。記事の内容が有益だと判断されれば、リポストされて一気に拡散される可能性もあります。
また、商品紹介や流行に関する情報発信をするなら、InstagramやTikTokがおすすめです。前述したとおり、ビジュアルで訴求ができ、ユーザーの購買意欲を高めることができます。
- 利用者層
SNS運用のコツ
SNSのデメリットとして、炎上のリスクがあること、コンテンツを発信する労力がかかることを紹介しました。SNSを運用する際に、以下のようなものを準備しておくとスムーズに投稿ができます。
- ソーシャルメディアポリシー(炎上防止)
- コンテンツガイドライン(アカウントの一貫性)
- 運用計画(定期的な発信)
特に、運用計画を作成しておけば、イベントや商品発売などに合わせて戦略的にSNSを活用でき、ホームページへの集客を促せます。
まとめ
ホームページへの集客施策は、デジタル時代のビジネスに不可欠です。本記事では、SEO対策、WEB広告、SNS活用に焦点をあてて、効果的な集客方法を詳しく解説しました。どの方法にもメリットとデメリットがあり、特徴が異なりますので、自社の商材特性や集客目的、リソースに合わせて適切な施策を選択することが重要です。
ホームページ集客は継続的な努力が求められますが、きちんと戦略を立てて、粘り強く対策していくことで、ビジネスの成長に繋がっていきます。ホームページ集客にお悩みの方は、本記事で紹介した内容をふまえて、自社に合った方法を試してみてください。